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佐藤隆の 特別講座

佐藤隆の特別講座

  • 心と身体
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     心理学を学ぶ学生の動機で多い項目。他人の性格、自分の性格を知りたい。
         Personality  性格          Character  人格
    1.パーソナリティーは人格と訳され、Personalityの語源はラテン語の(Persona)である。ペルソナとはギリシャ時代の仮面の意味である。俳優の役割の意味に転じ、俳優自身となり、さらに「その人らしさ」「人柄」を意味するようになった。
     パーソナリティを「その人独自の行動と考え方を規定している力」と定義する。
     パーソナリティは知能、性格、気質を含んだ上位概念。性格は下位概念であるが今日では、パーソナリティは性格と同義語に用いられている。
    オールポートの定義 1961年「Personalityとは、個人の中にあって、その人の特徴的な行動と考えを決定するところの精神身体的体系の動的組織である。」

    2.性格は遺伝か環境か
     ①性格は心と身体から成り立つ。 心に重点を置く考え方は、学習の効果、環境重視。
    身体に重点を置く考え方は遺伝、生来的要因重視。*今日では相互作用しているという考え方。
     ②双子研究 受動性と依存性は変化しにくい。
     ③パーソナリティの発達に及ぼす環境要因 (1)初期経験 K.ローレンツ  インプリンティング  臨界期 (2)新生児、乳児ホスピタリズム  冷たく目をかけられない 他者との間の愛情関係が結べない  おとなしく控えめで不活発、後年、情緒障害を持つ傾向が強い (3)母子関係  愛情関係  愛着行動  アタッチメント;猿の実験  針金の母  暖かい布の母
    孤児    a 養母   アタッチメント  ○
          b 孤児院           ×
    人格未熟 自制心なし 攻撃的 反面、依存心強 対人信頼感乏しい 上辺だけの社会関係を持つことが発見されている。

    3.学習による性格の形成 児童期の学習  ①しつけ ②本人が周囲の人物から学び取る
    日本とアメリカの育児プロセスの差(社会化)
     ○刺激 - 反応理論   しつけ
       a 攻撃行動  罰を受ける  攻撃的行動をする子は少なかった。
       b       報酬は受ける
       c       なにも与えられない
     ○発生要因による性格形成
       内気  
       内向-外向    一部遺伝的要因
       一卵性双生児研究

    4.その他の生物学的要因
      E.クレッチマー  体型と性格   測定パーソナリティインベントリー
     ①遺伝重視説  進化論のダーウィン   特定の家系に優秀者
     ②環境重視説  行動学者のワトソン   どんな人間にでも教育できる
     ③輻輳説    シュテルン       両者の輻輳によって形成される
     ④環境閾値説  ジェンゼン       一定の環境条件必要
     ⑤相互作用説  現在主流の説      両者は相互に作用する

    5.パーソナリティ理論
     ①類型論  
      代表的なのが E.クレッチマー(ドイツの精神医学者)の類型論
      分裂気質 躁鬱気質 粘着質 ― 身体面から類型
      人相、骨相、筆跡
      ユングの外向性、内向性類型、シュナイダ―の類型論 ― 心理的側面から類型
     ②特性論
      人間の性格をいくつかの特性として捉える。活動性、社交性、依存性、劣等感など
      オールポートやアイゼンクの特性論。特性論はある人の各特性の量を個人が自ら評定  しプロフィールにして表すことで、パーソナリティを把握しようとするものである。  測定  矢田部―ギルフォード性格検査
     ③構造論 
      フロイトの性格論(オーストリアの精神医学者、精神分析理論の創始者の心的構造論)
    ●類型論と特性論の違いは
     性格分析には大きく「類型論」と「特性論」という2つの考え方があります。
     類型論は性格をいくつかの類型に分ける考え方で、個人の性格の特徴をできるだけありのままに記述しようとします。さらに類型論は、何を分類の基準とするかによって、いくつかに分けることができます。クレッチマーは身体的側面から、ユングは心理的側面から性格を分類しました。
     特性論は人間のパーソナリティをいくつかの特性の集合として考え、活動性・社会性・依存性・劣等感などの特性をどれくらいずつ持っているかによって個人差が表れると考えます。性格の違いを量的にとらえるわけです。「神経質だが活動的」というように、特性の強弱によって各人の性格の違いを明らかにすることができます。
     日本で広く使われている性格テストは、この特性論に基づき、12の特性(因子)で統計的に調べられています。
    ●クレッチマーの類型論
     ドイツの精神病理学者クレッチマーは、数多くの精神病患者と面接した経験から、性格と体格の間には一定の関係があることに気づきました。
     彼は人間の体型を「躁うつ気質」「分裂気質」「粘着(てんかん)気質」の3タイプに分類しています。クレッチマーの説では、体型を見ただけでその人の性格がわかってしまうことになるので、それをそのまま信じることはできませんが、相手や自分の性格を理解する手がかりのひとつとなるでしょう。
    ①「躁うつ気質」の人 ― 肥満型
     社交的で暖かみがあり、親切。周囲の人と気楽につき合い、ユーモアがあり楽しい。ただ、感情にムラがあり、生き生きしているかと思えば、うつ状態で突然落ち込んでしまうこともある。
    ②「分裂気質」の人 ― やせ型
     このタイプは静かで控えめ。自分の世界にこもる傾向があり、周囲の動きや人との関わりには関心が薄い。神経質できまじめな面もある。ちょっとした言葉に敏感に反応したりする反面、他人の気持には無頓着で鈍感なところがある。
    ③「粘着気質」の人 ― 闘士型
     几帳面で真面目な人柄。礼儀正しく義理がたい。正義感が人一倍強く、頑固で、自分の意見を最後まで押し通す。気に入らないことがあると、突然激しく怒り出すことがある。
    ●ユングの向性分類
     ユングは人間の関心(心的エネルギー)が自分以外の外側と内側のどちらに向かっているかで性格を「外向型」と「内向型」に分けました。
     外向型の人は社交的で、他人と一緒に仕事をすることを好み、陽気で決断力があり、自信があります。一方内向型の人は非社交的で無口、控えめで思慮深く、実行力には欠けるが、がまん強い性格です。一般的に外向型の方を理想的な性格と思う人が多いこともわかっています。
    ●フロイトの性格理論
     フロイトは、人間の心をその機能によって「エス」「超自我」「自我」という3つの側面にわけて考えました。
     エスは、人間のパーソナリティの中の本能的衝動といった側面で、純粋に快楽を求めます。超自我は道徳心や良心に支配された部分で、常に正しい行動に導こうとします。自我は意識的な部分で、衝動的なエスを抑え、道徳的に動こうとする超自我との調整役を果たします。これらは、幼児期の家族関係の影響を多く受けながら性格を形成していくと考えています。  

    6.知能検査  性格検査
      演習 ①血液型は性格を特定するのに信頼できるか
         ②自分の性格を知る  エゴグラム
         知能     環境の影響
     H.M.スキールズとH.B.ダイの実験  孤児院1~2歳乳児200名
     ①知恵遅れ  25名  13名  Aグループ  知恵遅れの施設
                            知恵遅れの子に面倒をみてもらう
                     Bグループ  そのまま孤児院
     ②知能の測定
      発生的要因
      一卵性双生児の知能指数の相関関係   0.92
      二卵性                0.55
      兄弟                 0.50
      親子                 0.49
      里親                 0.20
      里子                 0.20

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