佐藤隆の特別講座
- 職場で気づく発達障害の対応の仕方
職場で働き気づく「発達障害」
最近(朝日新聞1020.8.25)では、発達障害が新聞やテレビで報じれら、現実に発達障害に関する診断書である「アスペルガー症候群」や「ADHD」の診断書も見られるようになってきました。発達障害といえば知的障害児のように、子供に見られる脳の機能の障害で、成人で問題になることはあまりありませんでした。産業医も「ハードな就職試験を乗り越えられたのだから、発達障害であるわけはない」と考える人も多いのです、あるいは臨床心理に相談に行ったら「発達障害もしくは疑い」があり、始めて気づいたという人もふえてきました。仕事が
うまくできない、人付き合いが下手、いくらい教えても理解しない、何度伝えてもコムにケーション名がうまくとれない、一度の二つのことができない・・・・・・ということが障害と考えることはなかったのですが、最近では、こんな問題を抱えて悩む本人や職場の中で、もしかすると「発達障害」が原因になっているかも・・・と考えられるようになってきたのです。「うつ病」や「不安障害」の治療がながくなり、より専門の医師に診てもらったら大人の発達障害が指摘されてきました。
つまり、どうしても忘れる、いくら教えても習熟しない、そわそわしておちついて 仕事ができない。ストレスに極端に弱い、うまく人と交われない等々の行動を呈する人の中に、それが心理的原因によるものではなく発達障害が原因ではないかと考えられてきたのです。例えば心の病である「うつ病」も発達障害が根底にあるケースも指摘されています。発達障害は心の問題ではありません。
なんらかの原因による先天的な「脳機能の障害」で、 ADHD(注意欠陥・多動性障害)不注意、衝動性、落ち着きがない等を特徴とする。AS(アスペルガー症候群)=対人関係がうまくできない、自分の興味関心だけに終始するが、知的障害はみられない。LD(学習障害)=ある特定分野の学習ができないなどです。文部科学省の調査で子供の6.3%が発達障害の疑いに入る。発達障害の原因は①遺伝、②周産期異常等ですが、生物学的要因だけでなく心理社会的要因も指摘されるようになってきています。脳の損傷部位や脳伝達物質と障害の関係も研究されてきました(現代の医療機器の発達により、前頭葉、大脳基底核、大脳辺縁系の扁桃体・海馬、視床等の以上と関係することが分かってきました。治療方法は薬物に加えて心理教育・環境調整・心理療法・グループ療法などです。いままで仕事ができない困った人、人の気持ちを無視する人・・と考えられ、とかく心理学的には「性格の問題」や「意志の弱さ」「やる気のない人」と思われている人の中で、対人関係の問題はもしかすると発達障害かも・・・と考えられてきています。
しかし職場適応状態の変容を必ず企業では求められます。そのためには、あらゆる精神の疾患に共通することですが、自己の問題の自覚の問題があります。例えば発達障害だから(1)複数のことを同時並行処理で遂行していくのは難しいと考えると、その点は職場の中で、縦列単独業務処理に変更していくと可能になり、(2)また対人関係の問題がある場合は、職場の席替えをして本人の希望に合うようにかけているかどうかもポイントになります。その職場の許容性や対人教育の在り方と、発達障害者の適応が絡み合います。
また治療としては①薬物療法=抗精神病薬のはハロぺリドール(セレネース)等が症状に対して有効と考えられています。心理療法=認知行動療法、食事療法は規則正しいバランスのとれた食事をするようにする。現実のそのようにしているところがあります。このような「自覚」「特性の理解」「仕事の内容の変更」がなければなか難しいと考えられます。尚、エジソン、アインシュタインのような優れた偉大な人や天才も発達障害であったといわれています。マイナスの面だけではなくプラスの面にも考えて対応することが必要になります。
発達障害の対応
① 十分なバランスのとれた食事
② 規則正しい生活
③ 正しい治療を受ける
④ 周囲の理解
⑤ 福祉的援助
⑥ 上司同僚にも、自分の得て不得手を理解してもらう
⑦ 一つ一つの障害に対して、対応を考える
落ち着きがない=少し動きまわるのを認めてもらう
不注意=集団業務に回してもらう
企画を要求される仕事=サブ的な仕事にしてもらう
忘れる、ミスが多い=単純ワークにしてもらう
対人関係悪い=欠点や問題点をあらかじめ理解してもらう。そのような問題が出現しても、故意ではなきく障害から出たことを理解してもらう。
忍耐力がない=一人で労働できるようにしてもらう。机を話す、個室にするなど
* 「発達障害者の就労支援推進ネットワーク」(http://shuro-shien.net/)
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